【 連続立体交差事業 】

 連続立体交差事業とは、2ヵ所以上の都市計画道路と鉄道を連続的に立体化することで、踏切を解消し、道路交通の円滑化や運転保安度の向上を図ると共に、周辺の街づくりにも大きく貢献するもので、都道府県等が主体となって「ガソリン税・自動車重量税」を財源として行われる事業です。
京王電鉄では、1983(昭58)年に初台〜笹塚間で完成したのに続き、府中駅付近と長沼・北野駅付近で工事が進められました。

 府中駅付近の連続立体交差事業については、前後1.6キロを高架化して踏切8ヵ所を解消すると共に、府中駅を上下待避線を持つ4線ホームに改良するもので、1981年10月に着工しました。
同駅は用地が少ないため、過去のホーム延伸の際にやむを得ず下り待避線を撤去した経緯もあり、4線化は念願でもありました。
1991年4月に高架化され、93年3月に駅舎が完成したことで、工事は竣工をみました。

連続立体工事完成後の北野駅  長沼・北野駅付近の連続立体交差事業については、国道16号線バイパス事業に基づき、両駅付近3.2キロを高架化して踏切6カ所を解消すると共に、北野駅を3線から上下待避線を持つ4線ホームに改良するもので、1983年10月に着工しました。
この工事では、高尾線の分岐する北野駅で線路切り替えを5回も繰り返しましたが、1993年春に竣工しました。

出展は京王電鉄のホームページです